妊娠検診で「切迫早産なので気をつけてください」と言われてから、受診するのが毎回恐怖でした。

切迫早産は、状況によって「即入院」もあります
たぶん、同じ思いをして毎回健診へ訪れるママも多いのではないでしょうか。
そんな時にインターネットで見つけたのが「骨盤高位」という体勢。切迫早産にも効果的との言葉を信じ、実際に試してみました。
そもそも骨盤高位とは?

そもそも骨盤高位とは?
切迫早産は、赤ちゃん下に下がっている状態で、子宮頸管が短くなりがち。
そこで、お腹の中の赤ちゃんを正常な位置に戻してあげられるのが「骨盤高位」です。
たぶん、トコちゃんベルトを使ったことがあるママなら骨盤高位を知っているはず・・・。
赤ちゃんが正しい位置へ戻し、さらにトコちゃんベルトで骨盤をささえることで、お腹の張りなどを軽減してくれます。
骨盤高位を始める前に用意する物

骨盤高位を始める前に用意すること
用意するものは、
・座布団(クッション)
・枕
の3つだけ。
トコちゃんベルト2があると、骨盤高位をするときに便利です。
ちょっとわが家にとっては高額な骨盤ベルト・・・。でも、産後もしばらく使えたので、買っておいてよかったアイテムでした。
買うのを戸惑うトコちゃんベルト2でしたが、出産のたびに節約上手になる夫のおかげで安く買えました♪
骨盤高位のやり方は意外と簡単!

骨盤高位のやり方は意外と簡単!
①仰向けになる
②お尻だけ床から15~20㎝ほど高くする
③骨盤ベルトで下腹部あたりをゆるく仮止め
④両ひざをくっつける
⑤このままの姿勢で両ひざを左右に揺らす
⑥骨盤ベルトをしっかり止め直す
基本の骨盤高位のやり方がむずかしい方向け
基本的に骨盤高位の姿勢は仰向けです。お腹が大きいと、この体勢がツラい人も多いと思います。
そんな時は、次の2つの体勢でも骨盤高位はできます。
膝肘位(しつちゅうい)の姿勢
①骨盤ベルトを緩める
②床に手をつき四つん這いの体勢になる
③お尻だけを左右に2分ほど振る
④お尻をキュッと引き締めてヒザ立ちする
⑤この姿勢のまま骨盤ベルトを止め直す
両膝立ち(りょうひざたち)の姿勢
①ベルトを仮止めする
②ヒザ立ちの体勢へ
③左右のヒジをそれぞれ10回ずつ上げる
④お尻をキュッと引き締める
⑤骨盤ベルトを正しい位置に締め直す
切迫早産で骨盤高位をやる意味は?

切迫早産で骨盤高位をやる意味は?
骨盤の形って、どうなっているのか知っていますか?
正面から見ると横に長く、関節まわりがやわらかい
お産をスムーズにするために、骨盤の形はさらに変化します。
妊娠すると骨盤のカーブ部分がさらに広がるり、大きくなる子宮をすっぽり包みます。そして臨月に近づくとお腹の赤ちゃんは、子宮の出口側へ下がっていくそうです。

実際に見たことがないけど、女性の体って想像するとスゴイな~と感動しますね。
妊娠中は無理な体勢は禁物。それなのに骨盤高位って大丈夫なのか心配ですよね。
お腹の中の赤ちゃんが子宮口へ下がってくるのは、正期産(妊娠37週目から)になってから。
その前に赤ちゃんが下に下がってしまうと「切迫早産」と診断されてしまうのです。自宅安静や管理入院などしなくてはいけません。

赤ちゃんが子宮口へ下がる原因はあまりわかっていませんが、骨盤高位をやることで正常な位置に戻すことができます。
ただし、絶対に切迫早産を改善できるかと言えばむずかしいところ・・・。
骨盤高位は切迫早産を防止する行動というのが、正しいのかなと私は思います。
出口(子宮口)までの道は下り坂。骨盤高位をすることで一時的に上り坂となり、お腹の赤ちゃんや内臓機能が本来の位置へ戻ることができます。
骨盤高位は女性特有の悩みにも効果的

骨盤高位は女性特有の悩みにも効果的
私が骨盤高位をやってみよう!と思ったきっかけは、切迫早産で自宅安静を言い渡されたからです。

これ以上、子宮頸管が短くなれば即入院ですよ。
この言葉、両親にも頼れない私にとって本当に怖い一言。
しかし、その言葉をきっかけに、私はネットで「骨盤高位」を知りました。
正直、安静にしていなければいけない状況で、骨盤高位なんてやっていいのかとても悩みました。
そこで骨盤高位の効果について、ネットで検索してみることに!
実際に調べてみると、いろんな面で期待ができることがわかりました。妊娠中だけではなく、たとえばこんなトラブルにも効果的です。
・膀胱の圧迫を軽減しトイレの回数を減らす
・立ちっぱなしによる腰痛
・産後の尿もれなど
これらの原因のほとんどが、子宮や内臓の下がりなんだそうです。女性特有の症状ですよね。
血の巡りがよくなり骨盤底筋の弱りなどを改善するといわれています。
ネットでも妊娠中のママが多く実践していました。
「正常な位置へ内蔵機能を戻す」ことで、お腹の赤ちゃんが正期産まで過ごしてもらう予防ができる。本当にこの時期にとって救いの改善法です。
骨盤高位をやるときは注意が必要

骨盤高位をやるときは注意が必要
切迫早産で悩んでいる場合、骨盤高位をやってみて損はないと思います。
ただ、お腹の大きい妊婦さんにとって、思った以上に負担の大きい姿勢であることはまちがいありません。

やるときは絶対に無理だけはしない!
医師に確認してからおこなってください。
私は医師に相談しづらかったので、話しやすい看護師さんに聞きました。(結局、看護師から医師へ伝わり、医師から私にOKが出されましたが・・・。)
もし、これからやってみようと思っている人は、次のことに気をつけてください。
・お腹へ負担がかからないようする
・長時間、同じ体勢を保たない
・1回あたりの時間は短く(1分程度)
骨盤高位は仰向け以外にも、立ったり四つん這いなどの体勢でもおこなえます。

自分がラクな姿勢にしてくださいね。
骨盤高位で切迫早産の対策!実践してみた結果

骨盤高位で切迫早産の対策!実践してみた結果
2人目と3人目を妊娠6ヶ月のとき、子宮頸管が短くなり切迫早産と診断されました。自宅安静や入院をして臨月まで過ごしていました。
2人目で切迫早産の怖さを経験したので、骨盤高位を実践してみることに。
実際にやってみると、

あ、赤ちゃんが胃の方へ下がっているかも!?
と、お腹の中の様子がなんだかわかる気がしました。仰向けになりヒザを立てたときに、どうやら赤ちゃんが胃の方へスーッと下がっている様子。
たとえるなら、、モヤッとした何かがゆっくりと動いている感じです。
そしてこの状態をキープさせるため、トコちゃんベルト2でキュッと引き締めます。
骨盤ベルトで引き締めた後の効果は、正直わかりません><
でも、妊娠8ヶ月までは子宮頸管2.5cm以下にならずにすみました。(通っている病院は2.5cm以下で入院です)
もちろん、妊婦健診の日以外にも効果的。
たとえば、
・おりもの量が多い
こんな症状のときにもいいみたいです。

今思えば、このおかげで妊娠8ヶ月まで自宅で過ごせたのかな~。

結局、入院しました
結局、妊娠9ヶ月目で入院することになりました。子宮頸管は1.9cmと、2cm以下です。
切迫早産で入院の場合、正期産に入るまで退院できないケースが多いので、結果的に骨盤高位をやってよかったなと思います。
まとめ

切迫早産に骨盤高位が効果的?【入院対策のために実践した結果報告】
結果的に、切迫早産で骨盤高位をおこなってよかったです。
すべて骨盤高位のおかげとは限りませんが、しばらく入院せずに自宅安静で過ごせました。入院はストレスもお金もかかりますしね。
骨盤高位をやれば、必ず切迫早産に効果あるってわけではありません。私の体験談から今回はご紹介しましたが、妊娠中以外にも産後などにも効果が期待できます。
もし骨盤高位をやってみようと思っっている人は、医師や看護師へ相談してからやってみることをおすすめします。