自立歩行・排泄が困難、食事や着替えの介助必須の母を、在宅介護しています。

実家から数十分の距離に在住。父が仕事の日だけ母を介護中です。
在宅介護をしていると、さまざまな便利グッズを見つけるのですが、中でも今一番いい!と思ったのが「移乗サポートベルト」。
移乗サポートベルトって何?と思われる人も多いと思いますが、立てない人の移乗介助をする時にとっても役立つアイテムです。
実際に使ってみて感じたメリット・デメリットを書き残します。
立ち上がり・歩行困難な在宅介護にピッタリな便利グッズ!

立ち上がり・歩行困難な在宅介護にピッタリな便利グッズ!
母は少しずつ自分でできることが減ってきて、今は支えなしでも歩けなくなりました。そんな状況の母はよく、

1日中ベッドで寝ていると、腰やお尻が痛い。ご飯中だけ車椅子に移動したい!
というため、食事中だけベッドから車椅子へ私達が移動させています。
が、母は私よりも体重が重く、介護の経験や介護士の資格がない私と父は、移動介助する時にズボンの両脇を掴んで持ち上げます。
ズボンが破けた!移乗介助でズボンを引っ張るのは危険
約2年間、母のズボンの脇を掴みながら移乗介助していたのですが、ある日父が持ち上げたところ、ズボンが真っ二つにビリっと破けましたそうです。

病院の駐車場で、車椅子へ移乗している最中の出来事
慌てて車椅子へ乗せたので、地面に母を落とすことはなかったそうですが…。
その日から私達はズボンを掴んで移乗介助するのが怖くなり、お尻の下を両手で掴んだり肩に母を乗せて担ぐスタイルで移乗したりと、さまざまな方法を取りました。
父と私より体重の重い母、ズボンを掴まない方法で移乗させ続けた結果、腰と膝に痛みを感じる様になったのです。

母の腰に掴む取ってがあったらな~。

ベルトを巻いて掴むのはどう?

片足に輪っかにしたストール巻いたから、それを掴んでみよう!
ズボンを掴まないで移乗介助できる方法を考えて、実践してみましたがどの方法もダメでした。
ネットで移乗する時に便利なグッズがないか調べたところ、「移乗サポートベルト(介護ベルト)」という商品を発見!

似たような商品が多く、口コミを見ると賛否両論。使い物になるかわからないから、とりあえず安くて評判のいい商品をポチりました。
在宅介護の便利グッズ「移乗サポートベルト」が優秀過ぎる!

在宅介護の便利グッズ「移乗サポートベルト」が優秀過ぎる!
移乗サポートベルトとは、介助者が介護する人の体を支えやすいように、腰ベルトに取っ手がいくつも付いた商品です。
移乗サポートベルトは、大きく分けて種類が2つありました。
・腰と股下の3点で体を支えるタイプ
腰だけで支えるタイプのベルトは、「持ち上げた時に胸の方までベルトが上がってしまう」という口コミが多かったので、私は後者の3つのベルトで体を支えるタイプを選びました。

介護はすべての動作に時間がかかる!脱着が簡単な移乗サポートベルトにしよう。
さまざまな商品がある中で、希望にぴったりな便利グッズを発見しました。それがコチラ↓
母は自分で取り付けることができないため、介護する側がすべて対応しなくてはいけません。
商品注文から発送までが早く、実際に使ってみるとズボンを引っ張る力よりも弱い力で持ち上げることができました。

持ちやすいから?ズボンが破ける心配がなくて安心。
介護する時間が長い父は、ベッドから車椅子だけではなく、車椅子から車など外出中も絶対に必要な便利グッズだそうです。
【口コミ】「移乗サポートベルト」を使ってみた感想

【口コミ】「移乗サポートベルト」を使ってみた感想
実際に移乗サポートベルトを使っていますが、いいところもあれば、デメリットに感じる部分もありました。

ここがちょっとな~
使ってみた口コミを、メリット・デメリットにしてみました。
「移乗サポートベルト」のメリット

「移乗サポートベルト」のメリット
・カラーが黒だから汚れの目立たない
・ベルトの幅が広く腰に食い込まない
移乗サポートベルトは、ほとんど室内で使用していますが、父は週に2~3回病院へ行く時に持ち歩くそうです。
自宅から付けたまま外出する日もあれば、病院の検査で取り外しが必要なので持ち歩く日もあるらしく、畳むとコンパクトになるのでバッグに入れて歩けるのが助かっているみたいです。
また、ベルト全体がブラックなので、食べ物やジュースなどをこぼしても汚れが目立ちません!

脳出血により、母は左半分だけ自由が効きません。食事中の食べこぼしは日常茶飯事です。
腰ベルトの幅が広いため、持ち上げる時も腰に食い込まず痛みがないのが嬉しいと、母はいつも言っています。
「移乗サポートベルト」のデメリット

「移乗サポートベルト」のデメリット
・自立できないから取り付けに少し時間がかかる
・装着後の姿が少し恥ずかしい(母意見)
移乗サポートベルトの残念ポイントで大きかったのが、腰と股下ベルトが完全に離脱できないことです。
腰と股下ベルトを脱着できるのは、前部のみ。背中側は脱着用器具ではなく、ベルト同士を裁縫してあるので、取り外すことができません。

寝たきりの状態で、股下ベルトを取り付けるのが大変。
また、母の意見ですが移乗サポートベルトを付けた姿が恥ずかしいそうです。ズボンの上からベルトをつけた姿は、まるでふんどし!

車椅子移動だから、周りから介護ベルトを使っているのは見えません。
家族ならまだしも、介護ベルトをつけたまま病院で検査する時、先生や看護師さんに見られるのが少し恥ずかしいみたいですね。
在宅介護の便利グッズで腰が楽になった!

在宅介護の便利グッズで腰が楽になった!
介助サポートベルトを使ってみて、デメリットに感じる部分もありましたが、結果的に「腰が楽」「移乗する時に母を落とす恐怖感がなくなった」などメリットがたくさんありました。
使い物になるかわからず、一か八かで買った介護グッズですが、改めて購入してよかったと思います。