待ちに待った妊婦ライフも、気がつけば寝たきり状態。
そのまま臨月まで安静にしなくてはいけない・・・、という状況に不安になるママも多いのではないでしょうか。
私も下の子2人とも妊娠中期に切迫早産と診断され、長い期間寝たきりで過ごしていました。妊娠しても切迫早産になる人とならない人は、なにが違うのか考えたことがあります。
今回は体質との関係性と、切迫早産と診断されたら今すぐ実践して欲しい3つの予防策についてお伝えします。
切迫早産は体質が関係している?原因はなにか
切迫早産とは、赤ちゃんが生まれても大丈夫な37週未満で早産してしまう、一歩手前の状況を言います。
同じ身体で妊娠しても、切迫早産などのトラブルなく過ごせるときと、過ごせないときがあります。これは体質の問題なのでしょうか。
切迫早産と体質の関係性
子宮の感染症、長時間の立ち仕事、子宮の病気などがなくても、切迫早産が起こってしまうこともあります。私が切迫早産と診断されて心配なのが、わが家の家系は切迫早産になる人が多いこと。
病気などは体質が関係し、遺伝的要素もあると言われることがあります。
ですが医師は、

切迫早産は遺伝的要素は一切関係ないです。
と教えてくれました。
私が子供たちを出産する時に、毎回切迫早産と診断されても、自分の子供たちが妊娠した時に、同じく切迫早産になるとは限らないのです。それを聞いて、少しホッとしました。
遺伝はありませんが、ママの体質によって、次の妊娠で切迫早産になる確率はゼロではないそうです。
たとえば、上の子を妊娠時に子宮頚管無力症だった場合、次の妊娠の時も子宮口が自然と開いてしまう可能性があります。
なので次の妊娠も縫合手術などをするなどして、早産にならない対応になる確率が高いそうです。
切迫早産は遺伝が関係した体質ではなく、自分自身が本来持つ体質が関係している可能性が高いと考えられます。
切迫早産になる具体的な原因
切迫早産の原因は、はっきりとした理由がほとんどがわかりません。
たとえば女性に多い悩みの冷え症やストレス。妊娠時はこういった症状が悪化すると、妊娠トラブルにつながる可能性が高いといわれています。
冷え性もストレスのどちらも、血管を細くしてしまう働きがあります。これにより十分な酸素や栄養素が子宮まで運ばれず、切迫早産になってしまうケースがあるのです。
妊娠中はとにかく体を温めてストレス解消することが大切なのですが、現実はそうもいきませんよね。
このように切迫早産は目に見えない原因のほか、目に見えてわかる原因もあります。それが絨毛膜羊膜炎と子宮頚管無力症です。
絨毛膜羊膜炎
細菌などによる感染症から子宮を守るため、妊娠中はおりものが増えます。膣内を酸性にすることで、外部からの細菌侵入を防ぐのですが、免疫力が低下したりさまざまな原因が重なることで細菌増殖が起こってしまいます。
膣内のみならず子宮まで細菌が侵入してしまうと、絨毛膜羊膜炎となってしまいます。子宮収縮を起こしたり、子宮口を広げてしまったりと切迫早産の原因となる炎症を起こしてしまうのです。
たとえば妊娠中の性交により精液から細菌が侵入するなど、原因はいくつかあります。子宮はとてもデリケートなので、細菌感染だけは避けるように気をつけなくてはいけません。
子宮頚管無力症
本来であれば陣痛が起こると同時に子宮頸管が短くなり子宮口が開ききます。
しかし子宮頚管無力症は陣痛が無いのにも関わらず、子宮頸管が開いてしまうのです。
このままでは赤ちゃんが下へ下がってしまい早産へつながってしまうため、妊娠37週目まで子宮頸管を縫合する「子宮頚管縫縮術」で早産から赤ちゃんを守る手術を行います。
もし切迫早産と診断されたらどうすればいい?
お腹が張る、少し出血があるなどで検査したところ、

切迫早産です。
と診断されることも珍しくありません。妊娠中の7人に1人がなる確率であり、初産婦より経産婦の方が起こる確率が高いのです。
もし切迫早産と診断されたら、とにかく安静にしましょう。
仕事をしているママなら休業届けを出し、お腹の張りや出血が治まるまで安静にする必要があります。場合によっては子宮口が開きかけていたり、子宮頸管が短い状態もあります。
早産の心配がある方は、検査したその日に入院となってしまうこともあります。
とはいえ、上の子が居る場合、入院と言われても

はい、わかりました。
なんて決断できませんよね。
まずは切迫早産で入院が必要な場合は、担当医へ入院することが難しいこと、自宅で安静にしても大丈夫なのか、自宅安静時の注意点などを相談しましょう。
切迫早産でも入院が必要ない場合もある
入院が必要と言われ、必ずしも入院しなくてもいい場合もあります。
実際に私も経験しているのですが、お腹の赤ちゃんの状態やママの身体の状況次第で、自宅安静という方法があります。
できるだけ入院した方が、精神的にも負担がなく安心感がありますが、上の子のお世話など誰にも頼れない時は、医師に相談してみるのもひとつの方法だと思います。
切迫早産と診断されたら、焦らずとにかく会社と家事は休む事だけは忘れないようにしましょう。
切迫早産には前から兆候がある!
・いつもよりお腹が張る
・息苦しい
・ご飯があまり食べられない
・お腹周りがピリピリ痛む など
絶対ではありませんが、このような症状を感じたら切迫早産かもしれません。
少し横になり安静にしてると落ち着く事もありますが、念のため病院で検査することが一番です。自己判断により陣痛が起こってしまい早産となってしまうケースもあります。
診断されたらすぐ実践して欲しい3つの予防策
切迫早産は自分で気づかないケースもありますが、日頃から無理をせず行動することも大切です。切迫早産と診断されたら、すぐ実践して欲しい3つの予防策をお伝えします。
1.体を温める
妊娠中は冷えとの戦いです。
夏でも靴下を履く、露出をしない洋服を着ることで、体内温度を保つ事が出来ます。寒い冬はお腹が冷えやすいので、手先や足先だけじゃなくお腹周りも暖かくしましょう。
2.無理な姿勢を取らない
立ち仕事、車の運転、重い荷物を持つなど、妊娠中に無理な姿勢や行動を取らないようにしましょう。
たとえ短時間でもお腹に負担がかかってしまい、切迫早産につながってしまうこともあります。出来ることでも誰かにお願いするなど、妊娠中は少し人の手を借りて生活しましょう。
3.栄養バランスを考えた食事
好きなものだけを食べるのは、ママだけしか満足していません。赤ちゃんがしっかり成長するには、さまざまな栄養素が必要となります。
偏った食生活、栄養バランスは骨や歯の成形などにも大きく関係するので、足りない分はサプリメントなどで補給するなどしましょう。妊娠中は食物繊維、葉酸、鉄分など栄養不足になりやすいです。
まとめ
切迫早産は遺伝による体質との関係性はありませんが、ママが自身の体質が関係してる可能性があります。前回の出産で切迫早産と診断されなくても、次の出産で切迫早産となる可能性は十分になります。冷えやストレスなど、病気以外も原因になる場合があるので、日頃から注意して置くことが大切です。