お腹が痛い、出血があるなど妊娠中に起こるはずがない症状を感じたら、まずは安静にしましょう。
そして自己判断で済ませるのではなく、医療機関で診察を受けて赤ちゃんの現在の状況を確認しましょう。
「流産しているかも?」という思い込みがストレスとなり、赤ちゃんを苦しめているかもしれません。
初期流産の確率って、以外に高いことご存知ですか?
初期流産の確率は以外に高いんです。
初期流産の多くが赤ちゃん側の問題です。
染色体以上により、成長するのが難しくなり流産となってしまいます。
実は妊娠全体の15%が初期流産といわれ、妊娠しているママの7人に1人の計算になるんです。
妊娠したからといって、必ずしも出産まで順調とは限らないことがわかります。
また心拍音が確認できないなどの流産ではなく、心拍が確認出来なくなる一歩手前である切迫流産になるママも多いんです。
妊娠したら起こる可能性があるので、まずはどんな症状になったら安静にしなくてはいけないのかを知っておきましょう。
流産はおりものでわかる?
●茶色い色をしている
受精卵が着床すると、絨毛と呼ばれる部分が伸びて胎盤を作ります。
子宮内膜に向かって伸びる絨毛が、子宮内膜に傷を付けてしまうことがあり、その時に出血してしまう事があります。
おりものが茶色い色しているのは、傷ついて出血した古い血です。
今なにか起きたわけではなく、着床で出来てしまったおりものなので量がそれほど多くなければ様子をみましょう。
少量ではなく塊などで出てきた時は切迫流産の心配があるので医療機関で受診を行いましょう。
●少し血が混ざっている
妊婦検診後、トイレに行くと少し血の混ざったピンクのおりものが出てくる事があります。
経膣エコーをした時、子宮内が傷ついた時の出血が考えられます。
本当に少量、1回だけなら様子を見て終わりますが、出血の混ざったおりものが何度も出てきたり、お腹が痛い時は医療機関で受診をしましょう。
●量が多い
普段よりも量が多い事が気になるおりもの。
これは妊娠したことにより、ホルモンバランスが変化したことによるものです。
無色透明や白い色、黄色っぽい色など個人差があります。
●いつもよりサラサラ水のよう
おりものといえば粘り気の多いドロドロとした状態が多いのですが、妊娠するとサラサラと水っぽいおりものに変化することが多いです。
実際に出産を経験したママ達の多くも、これまでとは違うサラサラとした状態とアンケート回答してくれたママが多かったです。
切迫流産だからではなく、これは妊娠によって体内が変化したことによる状態と言えるでしょう。
切迫流産は必ず出血するの?
出血=流産とイメージする方が多いのですが、実は切迫流産すると必ず出血するとは限りません。
出血がなくても残念なことになる場合もあるので、出血だけで判断は難しいのです。
●1回だけの出血
トイレに行った時、ちょっとだけティッシュに付着した出血。
しかも古い出血である茶色ではなく、今起きたばかりの鮮血。
量がそれほど多くなく、しかも1回だけなら受精卵が着床した時に起こる着床出血の可能性があります。
1回限りでそれ以降、お腹の痛みや張り、出血がないなら次の検診まで気にしなくても大丈夫です。
少しでもお腹が痛いなど心配事があるなら、定期検診日じゃなくても受診して診察してもらうようにしましょうね。
●鮮血があった場合
お腹の痛みがないのに鮮血がある場合、切迫流産になりかけている可能性があります。
妊娠中に出血するとは、悪い方向へイメージしますが受診後、安静にしていれば切迫流産から回避出来る可能性もあります。
また場合によっては入院による安静となる可能性もあるので、鮮血の時はすぐに病院へ連絡して受診しましょう。
●出血のない流産
出血も下腹部の痛みも伴わず、妊婦検診で流産(心拍確認できない)と診断されるママも居ます。
このように自覚症状無く流産してしまう事を稽留流産と呼びます。
妊娠したことすらわからな方も居るなど、さまざまあります。
検診ですぐに流産手術の手続きは行われず、もしかしたらの可能性を見て1、2週間後に検診をし、心拍確認してから正式に稽留流産と診断されることが多いです。
腹痛が起こると流産の可能性が高い?
妊娠初期は子宮が大きくなるため、腹痛が起こりやすいんです。
たまにギューっと痛くなる、チクチクっとした痛みなど。
これらは妊娠初期に多い症状の一つ。
流産の疑いがあるのは、もっと痛みが強く腹痛とわかる兆候が出ます。
たとえば子宮がギューっと握られているような痛み、ドンと言うような激しい痛み、痛みがずっと継続しているなど。
このような痛みが起こるのは妊娠初期症状ではなく、切迫流産の兆候かもしれません。
出来るだけ早く医療機関へ電話連絡し、受診が必要か判断してもらいましょう。
深夜であっても痛みがある時は、まず電話で相談です!
流産かも?ひどい腰痛が続いている
妊娠したことでこれまでの体内とは違い、さまざまな機能が変化します。その一つが骨盤です。
赤ちゃんの成長と共に骨盤が開くと、腰痛に悩むママが多くなります。
実に8割り近いママが妊娠中の腰痛を感じ、マタニティヨガなど今できるストレッチを行なって軽減しています。
妊娠初期は慣れない腰痛が起こり、流産などの心配もしてしまいますが、腰痛が起こったことで流産の兆候があるとは言い切れません。
さらには腰痛だけじゃなくて出血も伴ってくると、さらに心配が増えますよね。
出血は妊娠した事による着床出血が要因かもしれませんし、腰痛は子宮が膨らむなどが要因かもしれません。
特に気になる症状が無ければ、無理をしないように体を休めて妊婦検診の時に腰痛について聞いてみましょう。