妊婦生活は必ずしも順調とはいきません。一人目を妊娠中は何事もなく過ごせていても、二人目は切迫早産と診断されてしまう事もあります。
もし妊婦健診へ行ったとき、突然「切迫早産です。絶対安静できなければ入院しますか?」と言われても焦らないためにも、これからどう生活するべきなのか知っておくと安心ですよ。
そもそも切迫早産とは?
切迫早産は正期産の手前で生まれそうになること。
妊娠37週~を正期産と呼ばれ、いつ生まれても大丈夫な状態です。しかし、妊娠22週0日~36週6日のどこかで生まれてしまうと、まだ赤ちゃんの内臓機能が不十分に成長しているので大変危険です。
また、早く生まれてしまうと大量出血など、母子共にとても良い状態とは言えません。中には子宮収縮が起こったり、時には破水してしまうこともあります。
切迫早産はとても危険な状態にありますので、担当医が指示する事を絶対に守らなくてはいけません。私の経験談から、無理をすると必ず後悔します。
切迫早産の確率は高い?少ない?
出産を経験したママの体験談を聞くと、数人に一人は切迫早産と診断された経験がありました。全体で見ると切迫早産の確率は15%と言われています。
数字にすると少なく感じますが、年々「切迫早産」と診断される確率が高くなっているのは確かです。特に出産を経験したことのある経産婦は、切迫早産になる確率が高いそうで妊婦生活は無理しないようにと注意されることがあります。
そんな中、二人目以降を現在妊娠中、体力を使う仕事をしていても切迫早産にならないママも居ます。外的な問題ではなく、高血圧症や子宮の問題などもあるので、殆どのママが経験するとは言えないのです。
もし切迫早産になったら仕事は出来ない?
切迫早産と診断されたら、仕事は控えなくてはいけません。多くが「自宅で安静・入院」のどちらかを診断されます。
そもそも切迫早産とは、正期産の37週目(出産しても良い時期)を迎えていないのに子宮収縮が起こる、子宮口が開きかけている、子宮頸管が短いなどが起こっている状態です。
これはお産が始まる一歩手前という意味でもあるため、考えると怖い状態ですよね・・・。
こんな状況の中、たとえ一日中座りっぱなしの事務仕事であっても、無理して働くとお産が進んでしまう可能性があるんです。
切迫早産から早産(生まれてしまう)ママも中にはおり、赤ちゃんの発達がまだ途中であるため、生まれてきても保育器で数週間の入院が必要となってしまいます。さらにママも大量出血を起こしてしまうなど、体にとってとても危険です。
切迫早産と診断されたら迷わず休暇届を!
切迫早産はとにかく休むことしか処置がありません。今、無理をして働き続けてしまうと、あとから後悔する可能性が高くなります。また、切迫早産はしっかりとした病名なので、病気による事情で休暇届を出してもとくに問題ありません。
また、切迫早産と診断され、連続して4日以上の休みを必要とする場合は「傷病手当」の受給対象者となります。
傷病手当は、ケガや病気をして仕事が出来ず無休となってしまう状況を、サポートするための助成制度です。
もちろん、入院以外でも自宅療養でも、医師の診断書があれば申請することが出来ます。一度勤め先で加入している健康保険協会へ、相談してみましょう。(※国民健康保険は対象外)
休んでいる間に受給される傷病手当金は、窓口で詳しく紹介しますよ!
それほど症状が酷くない軽度の場合、仕事内容によっては今まで通り行なっても大丈夫と言われる事もあります。
その時は絶対に無理しないように、何かあったら早退するように準備しておきましょうね。
切迫早産はお風呂に入ってはいけない?
「出来るだけ動かないように」とだけ指示がある、自宅療養の切迫早産もあります。
動かないようにと言われると、いろんなこと考えませんか?
・仕事のこと
・掃除や料理はどうしよう?
・上の子の育児は誰がする?
切迫早産で「安静にしてください」と診断されたら、最低限トイレだけに立って歩くだけが基本です。一日中をベッドの上で寝たきりで過ごすようにしましょう。
当然ですが入浴は湯船には浸かる事は控えましょう。
入浴するだけでも体力は消費されている!
実はお風呂に普通に入るだけで、約80kcalの消費エネルギーがあります。(30分入浴)体を洗うのも思ったより一苦労なんですって。
汗ばむ季節以外は2日に1回の入浴に抑えるなどし、出来るだけお風呂に入る時間を短くしましょう。そして入る時はシャワーのみの短時間にすることで、体への負担を最小限に出来ます。
私も夏の暑い時期に切迫早産と診断されました。自宅に居るときは入浴を2日に1回、しかも5分以内であがることを目安にしていました。
病院へ管理入院することになったのですが、そのときは3日に1回シャワーを浴びれるといい方です。一日中点滴しているので、シャワーするのも大変だし、なにしろシャワーすら立ち歩くのを禁止される場合もあります。
安静度によって過ごし方は変わってくるので、入院と言われないためにも一日を寝た状態で過ごすことをおすすめします。
まとめ
切迫早産と診断されると、出産してもいい時期になるまで基本的に安静生活がスタートします。状態により絶対安静や管理入院もありえますので、仕事を休めるなら休む。家事や子供のお世話は家族に頼むなどして、母体を休める環境を作りましょう。
仕事を休んでしまう場合、家計のことが気がかりな方も多いと思います。こういった小さな心配もストレスとなり、母体にあまりいい影響を与えません。今できることをやってみるなどしてみるのもおすすめですよ。