妊娠検診で「子宮頸管が短いですね。切迫早産なので注意してください。」と言われてから、受診するのが毎回恐怖でした。
切迫早産は、状況によって「即入院」もあります。
「入院だけは絶対に避けたい!」「子宮頸管が伸びる工夫はないのか」と、毎回頭の中がいっぱいに!
そんな時にインターネットで見つけたのが「骨盤高位」という体勢でした。
骨盤高位とはどんな体勢なのか、子宮頸管が短い切迫早産にも伸びる効果があるのか。実際に試してみた結果をまとめました。
骨盤高位とは?切迫早産に効果的なのか
骨盤高位とは、仰向けで寝て、おしり部分にクッションなどで高くした体勢をいいます。
切迫早産は赤ちゃんが子宮口の方へ下がってしまい、子宮頸管が短くなってしまいます。
お腹の中の赤ちゃんを正常な位置に戻すなら、「骨盤高位がいい」ということを知りました!
私はトコちゃんベルトを買うときに、骨盤高位というやり方を知りました。
骨盤高位をやる上で、必要なのがトコちゃんベルトです。
トコちゃんベルトとは「骨盤矯正ベルト」のこと。ゆるんだ骨盤を引き締めてくれるサポートベルトです。
骨盤高位をするなら、トコちゃんベルトが欠かせません!
①骨盤高位の姿勢をしばらくキープ
(重力によって下がった内臓を元の位置に戻す)
②トコちゃんベルトを装着
(これ以上、内蔵を下げないように骨盤を引き締め)
骨盤高位の姿勢でトコちゃんベルトを装着すると、しっくり感が違いました。
【骨盤高位のやり方】切迫早産におすすめ?
切迫早産の対策として、実際に骨盤高位をやってみましたが、やり方は思ったより簡単でした。
まずは、体の負担を軽減するための道具を準備しましょう。
用意するもの
・トコちゃんベルト2
・座布団(クッション)
・枕
トコちゃんベルトはⅠとⅡがあるのですが、私は「トコちゃんベルトⅡ」の方を選びました。
種類 | 違い |
トコちゃんベルトⅠ(トコちゃんベルト1) | ・後ろから前に骨盤を支えるベルト ・骨盤の緩みによって痛い人向き |
トコちゃんベルトⅡ(トコちゃんベルト2) | ・前から後ろに向かって支えるベルト ・骨盤の緩みや腰・おしりなどが痛い人向き |
トコちゃんベルトⅠとⅡの大きな違いは「巻き方」ですが、目的によっても選び方は違ってきます。
・現在妊娠中
・妊娠後期
トコちゃんベルトの値段はちょっと高めなので、購入するときは考えました…。
一人目のときは安物の骨盤ベルトを使っていたのですが、高いだけあってトコちゃんベルトは締めつけ感がまったく違いました!
トコちゃんベルトは骨盤高位以外の産後もしばらく使えたので、結果的に買っておいてよかったアイテムでした。
骨盤高位のやり方
①仰向けになる
②お尻だけ床から15~20㎝ほど高くする
③骨盤ベルトで下腹部あたりをゆるく仮止め
④両ひざをくっつける
⑤このままの姿勢で両ひざを左右に揺らす
⑥骨盤ベルトをしっかり止め直す
骨盤ベルトを強く締め過ぎると、お腹の赤ちゃんへ負担がかかってしまうので気をつけてくださいね。
基本的な骨盤高位のやり方の姿勢は「仰向け」です。
お腹が大きいと、仰向けの体勢ってツラいです。
仰向けが苦しいときは、次の2つの体勢でも骨盤高位はできます。
膝肘位(しつちゅうい)の姿勢
①骨盤ベルトを緩める
②床に手をつき四つん這いの体勢になる
③お尻だけを左右に2分ほど振る
④お尻をキュッと引き締めてヒザ立ちする
⑤この姿勢のまま骨盤ベルトを止め直す
誰かに手伝ってもらえるなら、骨盤ベルトを巻き直すときにお願いしてください。いきむと子宮頸管が伸びる前に短くなります
両膝立ち(りょうひざたち)の姿勢
①ベルトを仮止めする
②ヒザ立ちの体勢へ
③左右のヒジをそれぞれ10回ずつ上げる
④お尻をキュッと引き締める
⑤骨盤ベルトを正しい位置に締め直す
切迫早産など妊娠トラブルで骨盤高位をするときは、必ず医師に相談してからおこなうようにしてくださいね。
切迫早産で骨盤高位の効果は?
骨盤の形って、どうなっているのか知っていますか?
お産をスムーズにするために、骨盤の形はさらに変化していくと、母親学級で聞きました。
妊娠すると骨盤のカーブ部分がさらに広がるり、大きくなる子宮をすっぽり包みます。
そして臨月に近づくとお腹の赤ちゃんは、子宮の出口側へ下がっていくそうです。
実際に見たことがないけど、女性の体って想像するとスゴイな~と感動しますね。
妊娠中は無理な体勢は禁物!
それなのに骨盤高位って一日何回やっても大丈夫なのか心配ですよね。
正期産の前に赤ちゃんが下がってしまうと、「切迫早産」と診断されます。自宅安静や管理入院などしなくてはいけないので注意が必要です。
1人目のときは、立ち仕事をしても切迫早産にならず…。2人目3人目のときは安静にしていたのに、赤ちゃんが子宮口へ下がりました。
医師に原因を聞いてみましたが、原因はさまざまあり、具体的にはわからないようです。
骨盤高位をすることで、内蔵などを正常な位置に戻すことができるとはいえ、絶対に切迫早産で短くなった子宮頸管が伸びる効果があるとは言い切れません!
実際にやってみましたが、妊婦健診で子宮頸管が短いままの日もありました。
なので私は、「骨盤高位は切迫早産を予防する効果がある」というのが正しいのかなと思います。
骨盤高位は女性特有の悩みにも効果的?
私が骨盤高位のやり方をやってみよう!と思ったきっかけは、切迫早産で自宅安静を言い渡されたからです。
これ以上、子宮頸管が短くなれば即入院ですよ。
この言葉、両親にも頼れない私にとって本当に怖い一言でした。
しかし、その言葉をきっかけに私はネットで「骨盤高位をすると子宮頸管伸びる」という情報を知りました。
正直、安静にしていなければいけない状況で、骨盤高位なんて一日何回もやっていいのかとても悩みました。
骨盤高位の効果について、ネットで調べてみると、切迫早産のほかにも効果が期待できることがわかりました。
妊娠中だけではなく、たとえばこんなトラブル予防もあるようです。
・生理痛を緩和
・膀胱の圧迫を軽減しトイレの回数を減らす
・立ちっぱなしによる腰痛
・産後の尿もれなど
これらの原因のほとんどが、子宮や内臓の下がりなんだそうです!
多くの女性が実感しているのでは?
私は妊娠中や産後の尿もれに、とても悩んでいました。
どうやら、骨盤高位をすることで血の巡りがよくなり、骨盤底筋の弱りなどの改善が期待できるようです。
「正常な位置へ内蔵機能を戻す」ことで、お腹の赤ちゃんが正期産まで過ごしてもらう予防ができる。だけではなく、女性の悩みも改善できるのは嬉しいお話ですよね。
骨盤高位は1日何回やるの?時間
骨盤高位の1日の回数のやり方は人ぞれぞれ。一体、骨盤高位を一日に何回やっているのか、調べてみました。
・1日に3回(1回1分程度)
・1日に2回(1回5分程度)
体調に合わせて、1日3回を目安にするのがベストです。
骨盤高位のまま寝るのはNGです。
ネットで骨盤高位の口コミを見たところ、みんなの1日の実施回数がバラバラでした。私は1回3分程度を1日に2回やりました。
ただページの最後にもお伝えしますが、骨盤高位はあくまで一時的な予防策です。絶対安静にならないためには別の対策も必要です。
骨盤高位をやるときの注意点
私の結論として、切迫早産中に骨盤高位のやり方を試してみてよかったです。
やるときは絶対に無理だけはしないでください!
必ず、医師に確認してからおこなってくださいね。
私は医師に相談しづらかったので、話しやすい看護師さんに聞きました。
(結局、看護師から医師へ伝わり、医師から私にOKが出されましたが・・・。)
妊婦健診に行く直前、どうしても子宮頸管を伸ばしたくで骨盤高位をよくしていました。
日によって子宮頸管が短い日と長い日があるので、効果の期待値は2分の1ですね…。
妊娠後期に骨盤高位を何回もすると、お腹への負担が大きいです。試してみようと思う人は、次のポイントに気をつけてください。
・お尻は少しずつ高くする
・お腹へ負担がかからないようする
・長時間、同じ体勢を保たない
・1回あたりの時間は短く(1分程度)
骨盤高位は仰向け以外にも、立ったり四つん這いなどの体勢でもおこなえます。自分がラクな姿勢で試してくださいね。
絶対安静にならないためには別の対策も必要
私は、骨盤高位のやり方だけでは切迫早産の進行を回避出来ませんでした。
できるだけ「絶対安静」と医師から告げられるのだけは避けたかったので、骨盤高位を一日何回もやるのではなく他にも対策をしました。
切迫早産のリスクがある場合、横になって体を休めることが最優先です
切迫早産のリスクがある妊婦さんにとって、体を休めることは非常に重要です。横になることで、子宮への圧力を減らし、早産のリスクを下げることができます。
切迫早産時の安静について
- 自宅での安静: 切迫早産の症状がある場合、医師は自宅での安静を勧めることがあります。これには、出血、子宮頸管の短縮、腹痛、または低い胎盤の位置などの症状が含まれます。自宅での安静には、薬の服用や症状のモニタリングが含まれることがあります。
- 入院での安静: 症状やリスクに応じて、入院して安静にすることもあります。入院中は、薬の投与、観察、または緊急手術が必要になることもあります。
安静の具体的な方法
- 横になる姿勢: 横になることで、子宮への圧力を減らし、早産のリスクを下げることができます。切迫早産で自宅安静を経験した方は、2週間寝たままの生活を送ったとの経験談があります。3
- 医師の指示に従う: 切迫早産の治療には、子宮収縮抑制剤の使用や細菌による膣感染の除去のための抗生物質の使用が含まれることがあります。赤ちゃんの健康のためにも、医師の指示に従って健康的な生活を維持することが重要です。
切迫早産のリスクがある場合、まずは横になって体を休めることが最優先です。医師の指示に従い、安静を保つことが、母体と赤ちゃんの健康を守るために非常に重要です。
家事は家族に頼る
できるだけ動かない!
絶対安静を避けるためには欠かせないことです。そもそも、医師から切迫早産と診断されたときにいわれたこと。
できるだけ安静にしてくださいね。
その日から、できる限りの家事は家族にお願いして、安静にするようにしました。
切迫早産は立っている時間が長いと体への負担が大きいらしく、あまり動かず横になって安静にしているのがいいみたいですよ。
できないことはサービスを活用する
家族に頼るのは限界があります。
たとえば、料理をほとんどしない夫に一日三度の食事を家族みんな分作ってもらう。
夕食のみとか1食なら作れそうだけど…
私のお昼ごはんは、宅配弁当サービスを利用して乗り切りました。
切迫早産中は、利用できるサービスは活用したほうが負担が減ってラクですよ。
料理や買い物が大変な時期は
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骨盤高位デメリット
骨盤高位とは、骨盤を適切な位置、特に少し高めの位置に保つことを指します。これは、特に産後の女性において、子宮や他の臓器を元の位置に保つために推奨されることがあります。しかし、骨盤高位に関するデメリットについての直接的な情報は限られています。それでも、骨盤高位を維持することによる潜在的なデメリットを考慮することは重要です。
骨盤高位の潜在的なデメリット
- 過度の矯正: 骨盤を過度に高い位置に保つことは、骨盤周りの筋肉や靭帯に不自然な負担をかける可能性があります。これは、長期的には逆に不調を引き起こす可能性があります。
- 不適切な使用: 骨盤を高位に保つために使用されるサポートベルトや補助具を不適切に使用すると、骨盤周りの筋肉が適切に機能しなくなる可能性があります。これは、筋肉の弱化や姿勢の悪化を招くことがあります。
骨盤高位の利点とバランス
- 利点: 骨盤高位は、産後の尿失禁の改善や子宮の良好な位置の維持に役立つとされています。特に妊娠初期の女性において、この方法が推奨されることがあります。
- バランスの重要性: 骨盤の位置を適切に保つことは重要ですが、そのための方法や矯正の度合いには注意が必要です。適切な指導のもとでの使用が推奨されます。
骨盤高位を目指す際には、適切な方法とバランスが重要です。サポートベルトや運動を利用する場合は、専門家の指導を受け、自分の体に合った方法を選ぶことが大切です。
切迫早産入院デメリット
切迫早産での入院は、母体と胎児の安全を守るために必要な場合がありますが、入院生活にはいくつかのデメリットや問題点が存在します。ここでは、切迫早産入院のデメリットやそれに伴うストレスについて詳しく見ていきましょう。
入院生活におけるデメリット
- ストレス: 切迫早産での入院は、母体に多大なストレスを与えることがあります。特に、長期間の入院は、孤独感や不安感を増大させる可能性があります。また、入院中の制限(例:動けない、外出できない)がストレスの原因となることもあります。
- 身体的不便: 入院中は、自由に動くことが制限され、長時間の安静が求められることが多いです。これにより、筋力の低下や体の不調を感じることがあります。また、入院生活は、日常生活のリズムが乱れる原因ともなります。
入院による心理的影響
- 孤独感と不安: 長期間の入院は、孤独感や不安を引き起こすことがあります。家族や友人との接触が限られるため、支援システムから切り離されたように感じることがあります。
- 情報の不足: 入院中は、自分の状態や治療に関する情報が不足しがちです。これにより、不安が増大し、ストレスを感じることがあります。医療スタッフとのコミュニケーションが重要となります。
切迫早産での入院は、母体と胎児の健康を守るために必要な場合がありますが、入院生活が心身に与える影響を理解し、適切なサポートを受けることが大切です。医療スタッフとのコミュニケーションを密にし、心理的なサポートを求めることも一つの方法です。また、家族や友人からのサポートを積極的に受け入れ、不安やストレスを軽減しましょう。
まとめ
結果的に、切迫早産に子宮頸管が短くなったとき、骨盤高位のやり方をしてよかったです。
すべてが骨盤高位のおかげではなく、私の場合、食事宅配など利用できるサービスをフル活用したのも、しばらく入院せずに自宅安静で過ごせたのだと思います。
実際に骨盤高位をやってみて思ったことは、「一日何度もやれば、必ず切迫早産で子宮頸管が伸びる効果ある」ってわけではありません。
とはいえ、やらないよりやった方が気持ち的に違います。また妊娠中以外にも、産後の骨盤矯正などにも効果が期待できるのでやり方や効果を知っておいてよかったです。
切迫早産で骨盤高位をやろうとしている人は、まず医師や看護師へ相談してくださいね。負担のない範囲で試してみましょう。